不登校の子供を勇気づけてはいけない

不登校の子供、虐待を受けた子供、その他様々な症状を抱えた子供にも
共通していえるのですが、子供を勇気づけるという行為は
逆に症状を悪化させてしまうことがあります。

 

 

それは何故か。

 

 

その子は今「異邦人」状態であるからです。

 

 

異邦人とは、互いに気持ちを理解し合うことができないということを意味します。

 

 

心に大きな傷を受けたり、嫌な想いを継続的にし続けてショック状態に
陥ったときの感覚を人と共有できるほうが難しいのかもしれません。

 

 

でも、大切な我が子ですから、何とか元気になってもらいたいと思って
必死で勇気づけたりするものです。

 

 

するとどうなるか。

 

 

その子は「自分の気持ちも分からないくせに」
余計に傷つくことになるのです。

 

 

結果的に心の傷に塩を塗ってしまうことにもなりかねません。

 

 

こんなことは何としても避けたいですね。

 

 

では、どうすれば良いか。

 

 

「子供を信じて待つ」です。

 

 

 

「待つだけで治るの?」という声が聞こえてきそうですが、
私は真面目に言っています。

 

 

でも、やってみると意外に難しいことに気付くことでしょう。

 

 

余計なことをせずに信じて待つのは、私たち人間にとっては容易くはありません。
つい自分の思い通りにさせたい気持ちが働いてちょっかい出してしまいます。

 

 

クライアントの方のKさん。

 

 

子供のことについ口出ししてしまうのですが、全く言うことを聞いてくれません。

 

 

人前で泣きわめいたり、とにかく親の言うことに反抗するので
イライラがつのってつい我が子を叩いてしまったとのことです。

 

 

Kさんは我が子をとても愛してるがゆえに自分に対して強い罪悪感を感じていました。

 

 

 

私はその時点で「大丈夫だな」と感じていましたが、複数回のカウンセリングの中で

 

・余計なことをせず信じて待つ

・子供が話しているときに絶対に口を挟まない

・子供の要望には真摯に向きあう

 

以上のことができるよう最大限のサポートをしました。

 

 

そうしたら1週間もしないうちにKさんから、

 

 

「泣きわめくことが少なくなりました」

 

 

との朗報をもらいました。

 

 

その後も、

 

・学校での態度が良くなった

・Kさんに自分のことを話してくれるようになった

・反抗的な態度がほぼなくなった

 

と、どんどん悩みが解消されて、今ではとても爽やかな笑顔を取り戻しています。

 

 

このように、良かれと思っていることでも私たちは
その人を不快にさせてしまっていることが実は少なくありません。

 

 

「こんなに我が子を想っているのに…」

 

 

そう悩むのであれば何か解決すべき原因があるのかもしれません。

 

 

是非気軽に、カウンセリングを受けてみることをお勧めします。

 

 

当カウンセリングでは家庭内の問題を解決し、
爽やかな笑顔を取り戻すお手伝いをさせていただいています。

 

 

人生が変わる瞬間というのは必ず一歩を踏み出すその人の意志があって訪れます。

 

 

あなたのその一歩があなたやあなたの家族、
またはその周囲の方々の幸せへと繋がっていくことを心より願っています。