同調圧力に屈しないためには?

心理カウンセラーの鹿嶋文人です。

 

 

コロナウィルスの蔓延から、この同調圧力という言葉をよく耳にします。

 

 

大衆を動かす際に有効な大きな力とも言えますが、
一方でそれに合わせなければいけないという副作用もあるようです。

 

 

しかも、これには人の心理が複合的に絡み合い、
不安や怒りなどが加わることによって他人を取締ったり、
脅迫するような行為にまで発展するから恐ろしい。

 

 

今日は、このメリット・デメリットある同調圧力について、
受ける側としてどう向き合っていけば良いかということをお話ししたいと思います。

 

 

同調圧力というと、「圧力」という言葉からしてマイナスの印象が感じられそうです。

 

 

でもよく考えると、複数人の集団を維持しようとすると
必然的にこの力が発生しているのではないでしょうか。
少なくとも最初は「価値あるこの関係性を維持したい」という意志で、
根底にあるのは人間の「絆を結びたい」という純粋なる気持ちです。

 

 

でも、それが大きくなってくると、

 

 

「個」の想い→集団心理

 

 

に形態が変化していきます。

 

 

ここでは詳しくは触れませんが、集団心理になると性質が変わってきて、
向き合う際に、社会的存在である自分との相性が大事になってきます。

 

 

「社会的存在?」

 

 

と疑問に思われる方もいるかもしれません。

 

 

分かりやすく芸能人に例えるなら、
TVの世界の顔と、家の中で1人のときの顔です。

 

 

現能人でない我々一般人でも、皆外向けの顔を持っているわけです。

 

 

もしくは、自分が関わるコミュニティごとに仮面を付け替えているかもしれません。

 

 

 

キャラ設定なんて大胆な表現まではいかなくとも、
その世界に波長を合わせた自分に変化させることは
皆やっていることで、何ら恥ずべきことでもないのです。

 

 

この社会的存在の自分にもある程度の人格があり、
コミュニティとの相性があって当然です。
この相性が合うか合わないかで、自然と自分を合わせたいと思うのか、
(同調)圧力と思うのかの違いに分かれます。

 

 

「なんかこのサークル合わないな」とか、
「この会社すごく魅力的なんだけどどこかしっくりこない」
なんて無意識の領域で感じていたりするものです。

 

 

でも、中には

 

「どこに行っても自分は居場所を感じられない」

「行く先行く先全て相性が悪い」

「どこに行っても自分は周囲から嫌気される」

 

なんて孤独に感じられる方もいらっしゃいます。

 

 

そういった方の原因を3つお伝えします。

 

  • 自分の好き嫌い・自分に合う合わないのセンサーが鈍ってしまっている。
    (嫌いな人を無理に好きになろうとする癖がある)
  • 社会的存在の自分が希薄であり、かき消されそうな状態である。
  • 社会全般が怖い。

 

こういった方は、1回立ち止まって自分を見直す必要があるかもしれません。

 

 

また、体力・精神力があるうちはある程度その力を頼って
乗り切れるかもしれませんが、徐々にそれも辛くなってくることもあるでしょう。

 

 

「とにかく動きながら考える」も大切なのですが、
「何故か違和感のある同じ場所に戻ってしまう」
と気付いた方は、今が自分を変えるチャンスです。

 

 

同調圧力にさらされてると感じる方はとても苦しい状況であるとも言えます。

 

 

何故なら同調圧力が刺激するのは人間の感じる「見捨てられ恐怖」だからです。

 

 

だからこそいち早くそこから脱し、生き生きと自分らしい人生が送れることを願っています。

 

 

私もカウンセラーとしてその一助になれれば幸いです。