苦しさの背景にあるのは未練

こんにちは。
これまでたくさんの悩みを耳にしてきましたが、
悩まれる方に共通することをお伝えします。

 

 

それは、未練を持っているということです。

 

 

例えばクライアントのBさん。

 

 

人からちょっと指摘されただけで全否定されているように感じるとのこと。

 

 

Bさんはすぐに人から責められる感覚に陥ってしまいます。
Bさんが感じている感情は勿論本当なのですが、何かカラクリがありそうです。

 

 

カウンセリングの中でよくよく話を聞いていると、
人や世界に対する期待が非常に強いことが分かりました。

 

 

幼少期に母親から過度な期待をつきつけられ、
それに応えなければならない義務感がBさんの脳裏に
びっしりこびり付いているのです。

 

 

と同時に、「自分が頑張ればきっと認めてもらえるはずだ」
といったBさん独特の世界観を持っています。

 

 

でも、実際はその世界とは異なる世界です。

 

 

自分が抱いていた期待や世界観が実際には「ない」ことを
薄々感じているのだけれど、でもそれを壊したくない…

 

 

そこに過敏になってしまい、ちょっと指摘されるだけでも
それを壊される恐怖を無意識に感じ、
「人から責められている」に翻訳されていたのです。

 

 

そう、言うなれば幼い頃から抱いていた周囲への期待
という未練を未だ捨てきれていないのです。

 

 

そんなBさんは、私とのカウンセリングを何回か受けたところ、
周囲への過剰な期待が和らいでいき、
同時に人から責められる感覚も薄れていきました。

 

 

そして
「あの恐怖は自分の期待が起こしてしまっていたんですね。
未練がなくなって、ようやくすっきりしました。」

 

 

と自身を理解したことを安堵の表情とともにおっしゃっていました。

 

 

誰しも持っている周囲に対する期待。

 

 

時には自分を苦しめることもある未練と化している場合もあります。

 

 

是非1度整理されてみませんか。