こんにちは、鹿嶋です。
家にいてずっと愚痴ばかり言う人と
一緒にいると気が滅入ってきそうになります…
今日はそんな愚痴や批判、否定ばかり
する人の心理について書いていきたいと
思います。
愚痴や批判、否定ばかりする人の
背景にあるもの…それは、
「規範」です。
私がカウンセリングをさせていただいた
クライアントの方には「毒親に育てられた」
という方が少なくありません。
そしてこの毒親と呼ばれる人は
ほぼ100%愚痴や否定ばかり言って
くる人たちです。
そんな彼らに対して
・どうしてあんなに悪口ばかり言うの?
・どうして人の嫌がることをするの?
・何故自分を肯定してくれないの?
と、疑問がたくさん湧いてきそうです。
実は彼らは彼らなりの「規範」で
そうせざるを得なかったのです。
30代男性クライアントの母親Mさんは
少し複雑な家庭で育っていました。
ご両親は健在なものの、ある事情から
祖父母に育てられたのですが、
祖父母もそこまで余裕があるわけではなく
Mさんを少し疎ましく思ってしまいます。
そうすると、Mさんはことあるごとに
「自分が何かしてもらうには何か
返さなくてはならない」
と思うようになったのです。
普通は親から
・愛してもらうのが当たり前で、
・養育してもらえるのが当たり前で、
・心のままに自己表現できるのが当たり前
です。
それが無償の「愛」です。
でも、その当たり前が得られなかった
Mさんは自分を疎ましく思う祖父母に
面倒見てもらうことは「条件付き」で
自分はその分返さなければならない
という規範が身に付いてしまいます。
そこには
「普通にしていたら
自分は見捨てられる」
といった強烈な不安が
心の底に根付いています。
すると、Mさんは成長して社会に出て
人と接して、人から親切を受ける度に
「罪悪感」を感じてしまうのです。
また、自分が何かをしてあげたら
相手が感謝してくれないと
非難するような感情が湧いてきます。
ある意味「普通」であることが
許されていなかった彼女は
「普通」に成功している人を見ると
非常に腹が立ってくるのです。
そしてうまくいっている人に対して
「本当はろくな人間じゃないくせに」
「陰では悪いことばかりしている」
なんて愚痴が絶えず出てきてしまいます。
でも、毒を吐くMさんは祖父母に
対して悪口は言いません。
むしろ、
「自分にご飯を与えてくれた」
「厳しく育ててくれた」
と、感謝の意まで示したりするのです。
そう、これがMさんの「規範」なのです。
親からご飯を与えてもらえたから感謝する…
これは過酷な環境下で育った人のいびつな
規範にままなりません。
このいびつな規範を持った親に
育てられた子がいわゆる「毒親育ち」
となって、この規範が受け継がれて
しまうのです。
では、どうやってこの連鎖を食い止めるのか。
それは、
「規範の入れ替え」
です。
規範が入れ替わると、
過去の価値観に引きずられることが
なくなっていきます。
言い換えると、
とらわれていた出来事や人物
(毒親など)を流せる(スルーできる)
ようになります。
「自分は自分のままでいて良い」
そう、本来の価値観、規範に替わることで
もう過去に振り回されることはなくなる
のです。
それには、「自分が変わる」という
覚悟が必要になります。
これまで自分が生きる上で頼りにしてきた
規範を手放すのは容易ではないかも
しれません。
でも、大丈夫。
何故ならあなたはこれまで
やってこれたのですから!
自分を変えられる力を
ちゃんと持っています。
親が成しえなかった
規範の入れ替えも
できるはずです。
まずは勇気を出してその第一歩を
踏み出してみて下さい。
案外するりと人生が開けてくる
かもしれません。
あなたの踏み出す第一歩、
お待ちしています。