こんにちは。
鹿嶋です。
暖かくなり始めてますね。
同時に花粉の飛沫量も気になります…
今日はざっくりとした且つ
重要なテーマでお話したいと思います。
人は”共感の生き物”と言いますが、
この「共感」という意味の捉え方は
実に人それぞれ。
・気持ちを分かってもらうこと/あげること
が大方の理解になっていますが、
時に
・懸命に分かってあげようと
しているのに全然伝わらない
場合によっては
・本人の解釈で言葉が全然違う
ニュアンスで捉えられてしまう
なんてトラブルが起こることもしばしば…
男女間でもこういった行き違い
の話はよく耳にしますよね。
この「共感」はちゃんと考えると
とても重要且つ難しいテーマです。
では、私たちはどうすれば”正しく”
共感してあげられるのでしょうか?
または、そもそも共感すること自体
不可能なことなのでしょうか?
答えとしては、
確かに共感できる範囲が実在し、
それ以外の部分はその人の世界観
にゆだねられる
です。
「同じ境遇に遭った人でないと
本当にその人の気持ちは分からない」
といった言葉を耳にしたことがあります。
確かに想像するのと実際にやってみるの
では全く違う感覚であることを私たちは
過去の経験から理解しています。
ただ、もう1つ付け加えるなら
例え全く同じ体験をしていても
そこで感じる感覚は違うものになる
という点です。
例えば、小さい頃から人から
いっぱい可愛がられ、親族や交友関係の
多い環境で育った人は、大勢の前で称賛
される機会があった際、心から喜ぶ
ことができるでしょう。
一方、どちらかというと一人ぼっちで
いることが多く、交友関係も希薄な環境で
育った人が大勢の前で称賛される場合、
緊張や恐怖を感じてしまうかもしれません。
本来、「普通」であれば”嬉しいこと”であっても
これほどまでに本人が感じる感覚が異なるケース
があるのです。
同じ体験であっても感じ方が全く違うもの
であるという極端な例ではありましたが、
こんなふうによく見ていくと実は全ての事象に
対して1人1人全く「ユニーク」な体験を
していることに気付きます。
ということは本当の意味で私たちは
他者を丸ごと共感することはできない
ということになります。
当然といえば当然ですが、改めて考えると
”孤独”を感じざるを得ない切ない現実に
直面しますね…
でもこれを元に一歩広い視野から考えると、
私たちを取り巻く環境は、こういった
”孤独”を感じなくていいようにうまくできている
ことが分かります。
ずっと”孤独”と直面していては私たち人間は
快適に日々を送ることができなくなってしま
うからです。
だから、一応の指標・決め事・型として
・仕事で昇格するのは良いこと
・競争で1番などの上を目指そう
・お金持ちになって幸せになろう
・友達がいっぱいいると楽しい
・人は助け合うべきだ
といったモデルが仮置きされています。
そうすることで「共通の価値観」として
それを目指し、成すことで「良し」とする
同じ感覚を設定できますよね。
このようにして
同じ感覚を共有している
安心感を土台に
人間社会を一緒に作る経済活動、
生産活動を一生を通じて行うことが
できます。
または世の中はこういった感覚・価値観を
体現するようにできあがっている
という見方もできます。
ここまで来ると、
私たちは「共通の価値観」を元に
本当はユニークで孤独な現実から
逃げ続けているの?
といった疑問も出てきそうです。
でも実は本当に共感できる
ものが存在します。
それは、
感情や感覚そのものです。
物事に対する感じ方はそれこそ
千差万別ですが、
・喜び
・悲しみ
・恐怖
・怒り
などといった原始的な感情は、
私たち人間が、あるいは動物が
共通して持っている部分です。
また、五感を元にした感覚について
も同じことが言えます。
・痛い
・柔らかい
・すっぱい
・温かい
といった感覚自体は物質界に住む
私たちにとって変化の余地がない
と言えるでしょう。
こういった感覚・感情を元にした
他者理解は私たちが
確かに共感できる範囲
ということができそうです。
その人/その子が喜んだ、悲しんだ
と共感する場合、その理解は「正しい」
と言えます。
でも、それだけでは
何か物足りなさを感じますね…
やっぱり私たち人間はそれに
肉付けしたファンタジーが必要な
ようです。
仮に間違っていたとしても、
・きっとこうなのだろう
・嬉しいに違いない
・あの人はこう考えている
・あの人は美しい
・自分は優秀だ
といった”主観的”なその人の世界観
によって私たちは満たされます。
それは共感ではないのかもしれません…
でも、それで良いのかもしれません…
何故なら本来人は
”孤独”で”ユニーク”な存在
なのですから。
そんな孤独でユニークな存在同士の
ファンタジーが絡み合って、
そこに絆を築くことができるのであれば、
それはきっとこの上ない幸せなのでしょう。
奇跡というべきか、はたまた必然というべきか。
そんな人生の珍事、イベントに心躍らせ、
感性豊かに味わってみませんか?
あなたからのご予約、
お待ちしています。