悠久のリズム

 

 

こんにちは。

 

 

 

鹿嶋です。

 

 

 

人生100年時代と言われるこのご時世
ですが、長生きする人生への捉え方、
満足感は実に人それぞれ。

 

 

 

健康寿命や、充実した老後を過ごせるか
などがテーマになっていて、時に
深刻な問題として取り上げられます。

 

 

 

決してお金だけでは解決できない、
人間関係の問題がそこに存在します。
長生きしてしまう時代だからこそ
その人間関係を快適なものにして
心穏やかに過ごしたいものです。

 

 

 

 

そう考えると、自分だけでなく
相手も絡んでくるの
このテーマの難しいところ。

 

 

 

長く、そして先が見えにくいこの世の中を
生きていく上で大事なことは何でしょうか。

 

 

 

私は、自分の生きるリズム(時間感覚)
が合っていることだと思います。

 

 

 

先日ある書籍からイスラム教徒の
考え方について知る機会がありました。

 

 

 

それによると、通常
私たちは人から受け入れてもらう際、
(新しい場所に入っていくとき)
多くは「疑」から入るのだそうです。

 

 

 

つまり、新入りがどういう人か疑われている
状態から始まり、この人は信頼に値するのか
どうかを周囲からじっくり判断されるのです。

 

 

 

確かにそういう一面はありますね。
会社などに入社しても「試用期間」
というものが存在します。

 

 

 

でも、イスラムの考え方では基本的には
「信」、つまり信じるというところから入る
そこが全く異なるのだそうです。

 

 

 

 

だから赤の他人でも警戒することなく
自然と良い施しができる
その代わり裏切ったら必ず復讐する…

 

 

 

ちょっと新鮮な世界観ですね。

 

 

 

砂漠で向こうからやってくる
見知らぬ男性。
顔も布で覆っているため、どこの
誰かも分からない。

 

 

 

でも、そんな人にも
ちょっと寄って行ってお茶でもどうか?
と誘うのだそうです。

 

 

 

なかなか日本では目にしない
光景ですよね。

 

 

 

ある意味究極の人間関係というか、
信じるのか疑うのか、それが極端に
迫られた人間関係に感じます。

 

 

 

でも、考え方によっては
最初から最後まで良好な信頼関係を
保ち続けることができる永遠性
そこに見出すことができるような気も
してくるのです。

 

 

 

 

変わらないものといった感じでしょうか。

 

 

 

平凡に生きる私たちが普段持つ人間関係の中にも
実はこういった対ヒトに関する時間軸やリズム
というものを持ち、時と場合によって
それを変化させているような気がします。

 

 

 

例えば、
二者関係と三者(以上の)関係です。

 

 

 

私たちが誰かと一対一の関係、
つまり二者関係を結ぶとき、
その密接度合いは必然的に高く、
距離感も近くなります

 

 

 

そこに流れる時間感覚やリズムは
大人数に比べるとゆっくりしたもの
なると思います。

 

 

 

気まずい時間も距離が近いゆえに
長く感じるのかもしれません(笑)

 

 

 

でも三者以上で関係性ができる際は、
そこで支え合った関係性を土台に
何か別の目的に焦点があたる(主になる)
そんな関係性になっていきますね。

 

 

 

カメラの三脚のようなイメージでしょうか。

 

 

 

社会に当てはめるならば、その三脚で
支えているのは「利害」なのかもしれません。

 

 

 

 

そこで感じる時間軸やリズムは
二者関係に比べると速くなる
と言えるでしょう。

 

 

 

会話の内容もどんどん展開して
進んでいきますね。

 

 

 

言い方を変えると
「永遠性」は薄れる。。

 

 

 

考えてみれば、私たちは生まれてくる
ときは1人の関係性ですね。

 

 

 

そこから母との関係性(二者)になり、
社会と結びつき(三者)、
役割(お勤め)を終え、徐々に活動は減退し
最期は1人(一者)で土に帰っていきます。

一者→二者→三者→二者→一者

 

 

 

一般に、人生の多くを三者の部分、
つまり社会活動に時間を費やす
ケースが多いかと思います。

 

 

 

また、時間感覚で流れを見ると

一者→二者→三者

時間感覚(リズム)は速くなり

三者→二者→一者

時間感覚(リズム)は遅くなっていき
永遠性が増す。。
そんな構図なのかもしれません。

 

 

 

奇妙な話ですが、まだまだ命の時間がある
若者ほど、有限だ!時間がない。
目の前のことに精一杯になり、
ご高齢の方ほど、限りある時間をじっくり
ゆっくり過ごせています。

 

 

 

 

話は戻りますが、イスラム教では
神と人との関係は「一対一」が原則
なのだそうです。

 

 

 

介在する人が誰もいない。
そこに純然たる潔さを感じさせられます。

 

 

 

神と人間の完全な二者関係ですね。

 

 

 

では、日本古来からある神道はどうか。

 

 

 

神道は八百万の神、
つまりあらゆるものに神がいる…

 

 

 

二者関係ですらない、
どこか一者関係を彷彿とさせます。

 

 

 

そう考えると、日本人は元々
一者のリズム(永遠性に近い時間軸)
を持つ民族である気がしてきます。

 

 

 

私たちが神社にお参りに行くとき、
そういった悠久のリズムを思い出す
動作をしているのかもしれません。

 

 

 

そして目まぐるしい変化の中を生きる
自分自身のリズムを一旦リセットして
また日常に戻るのでしょう。

 

 

 

 

さらに、そのリズムが変われば
人間関係も変わります

 

 

 

何故ならリズムが合う人と一緒に
いたほうが心地良く過ごせるからです。

 

 

 

永遠性から、瞬間瞬間を生きる時間軸まで
多様なリズムを私たちは内的に含んでいます。

 

 

 

主たる時間軸をどこに置くか
それは人間関係・身を置く環境、
ひいては人生を快適に生きること
にも直結するのです。

 

 

 

あなたはどの時間軸で人と繋がり
信頼関係を結びますか?

 

 

 

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